どうして? How comeは、どんな時に使うかご存知ですか?
どうして、なぜを聞くとき、Whyを使った疑問文を用いますが、How comeもよく聞きます。
実はこの二つ、微妙に違いがあります。
カジュアル度が違いますから、場合によってはHow comeは適切ではありません。
RayとNaomiの会話で、例を見てみましょう。
ビジネスのシチュエーション

I expected you at the meeting.
Why didn’t you show up?

I’m sorry. I had a very bad cold.
すみません。ひどいかぜをひいていましたので。
これはごく普通のWhyの使い方で、理由を知りたいときに使います。
もちろん、軽い会話でもどうして? と言いたいときにも使えます。
個人的に近しい二人の会話

I called you last night.
How come you didn’t pick the phone?

Oh, you did? Sorry, I was at my parents’ place then.
夕べ電話したのにどうして出なかったの?
そうだったの? ごめん、両親のところに行ってたの。
この、どうしては、どうしても理由を言いなさい、というものではありません。
なんでいなかったの? と軽く言いたい感じです。
How comeの文法
お気づきかと思いますが、Whyの場合は普通の疑問文の語順になっています。
How come のあとは、平叙文になります。
False: How come didn’t you pick the phone?
これは間違いです。
Correct: How come you didn’t pick the phone?
こちらが正解です。
倒置して疑問文にしなくていいので、How comeは私たちに優しいですね。
TPOにご注意!
ただし、How comeは、あくまでカジュアルな語調なので、フォーマルなライティングや、学校のレポートなどには使いません。友人と近しい人と会話するときに使うものと覚えておきましょう。
おわりに
そういえば、How comeのような英会話表現は、わたしも学生時代にアメリカ人の教授たちから、これは君たちは(レポートや作文に)使ってはいけない、と厳しく、口を酸っぱくして言われていた英語の一つです。
今は話すときに遠慮なく使えるのでいいのですが。
また機会があったら、禁じられていた(?)カジュアルな英語をご紹介していきますね。
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