英語の表現力がうらやましくなる? A. マズローの自己実現論を英語で読む!

アート・クリエイティビティ

人間の欲求は5段階ある

 

アブラハム・マズローの説を聞いたことがあると思います。

 

生命の維持、安全、所属の欲求、セルフエスティームなど、ピラミッド状の欲求説で有名なマズローは、病んでしまった人の心理を研究するかわりに、幸せな人はなにが違うのかを研究しました。

自己実現、といって、ピラミッドの一番上の先に、達成しうる状態がある、とマズローは言います。

自己実現とは、有名になることや経済的成功とは違います。

その人が十分に自分を発揮し、人生を生き尽くしていることも含まれます。

 

自己実現的人間像の特徴

 

さまざまな人を調査した結果、マズローは、彼の定義でいう自己実現を達成している人には、共通する特徴が10いくつかあることを発見しました。

和訳もあるのですが、こういうことを表現するには英語が一番。

なので、原語を中心に、和訳をつけて紹介します。

KK注:はわたしがさしはさむ解説です。

 

Self-actualized people embrace the unknown and the ambiguous.

 

1.自己実現した人々は、未知のものやあいまいなものを喜んで受け入れる。

KK注:The+ 形容詞で、◎◎なもの、を表しますね。Embraceは抱擁する、抱きしめる、という意味です。手で触れたり、目に見たりできないものに対しては、受け入れる、という意味になります。
They are not threatened or afraid of it; instead, they accept it, are comfortable with it and are often attracted by it. They do not cling to the familiar.
Maslow quotes Einstein: “The most beautiful thing we can experience is the mysterious.”
彼らは未知のものを恐れたりしない。かわりに、それを受け入れ、居心地よくいられるし、引き寄せられもする。慣れたものにしがみついたりしない。
マズローは、アインシュタインの言葉を引用しています。

我々が経験する最も美しいものは、神秘的なものである。”

KK注:insteadというディスコースマーカーの前にセミコロン;が、引用文の前にコロン:が使われています。8月7日のワークショップで正に取り上げる内容です。

They accept themselves, together with all their flaws.

 

彼らは自分自身を、己の欠点ごと受容している。

KK注:Flawsとはキズです。けがの傷ではなく、玉に瑕のキズです。ダイヤモンドがフローレスflawlessというとき、瑕疵一つない、という意味になります。Flowとは母音が違うので注意です。ちょうど、law と lowの発音の違いと同じです。
She perceives herself as she is, and not as she would prefer herself to be. With a high level of self-acceptance, she lacks defensiveness, pose or artificiality. Eventually, shortcomings come to be seen not as shortcomings at all, but simply as neutral personal characteristics.
彼女は、自分がなりたい自分ではなく、ありのままの自分を知覚している。高度な自己受容があるので、自己防衛やポーズ、人工的に取り繕う、ということと無縁である。いつしか、欠点は欠点に見えなくなる。ただ中立的な個人の特徴としか見えなくなるのである。
KK注:↑ある女性のことをこう書いています。
“They can accept their own human nature in the stoic style, with all its shortcomings, with all its discrepancies from the ideal image without feeling real concern […] One does not complain about water because it is wet, or about rocks because they are hard […] simply noting and observing what is the case, without either arguing the matter or demanding that it be otherwise.”
彼らは禁欲的なまでに、自分の人間的本質を、欠点も含め、理想像との乖離も含め、憂いを感じることなく受け入れることができる。……水が水っぽいと不満を言う人はおらず、岩が硬いという人もいない。……ただ現状を認め、観察して、それを咎めたり、そうでなければいいのに、と求めることもない。
Nonetheless, while self-actualized people are accepting of shortcomings that are immutable, they do feel ashamed or regretful about changeable deficits and bad habits.
ではあるものの、自己実現した人々は、変えられない己の欠点を受け入れつつも、変えられる欠点や悪い癖については、それを恥じたり、残念に思ったりするのである。

こんな英語をすっきり把握する、リーディングのルール

実際はあと10項目ほどあるので、今日はこの辺で。
英語で書かれるベストセラーにはこのようなシンプルでパワフルで無駄のない表現がたくさん見られます。またご紹介したいともいます。

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