単語重要、絶対!
先日ワークショップの受講生の方が、英語学習について話してくれました。
英語から遠ざかっていた方なのですが、話すためにも単語をやったほうがいい、とある人から言われたとのこと。
英語学習における単語の重要性
受験勉強法などでもさんざん言われていることでもあるので、単語を覚えることについての重要性は、今さらわたしがいうこともないのですが、別の観点から単語覚えよう! を擁護する記事を書こうと思います。
慣れってあるんです。
なにかというと、大河ドラマで戦国時代のストーリーに普段から触れている人は、別の時代のドラマや小説に接したときの抵抗が少ないと思うんです。
逆に、なじみにない時代のドラマも、慣れてくれば普通になるし、別の時代でもまた適応が早くなると思うんです。
時代劇の話じゃん、と切り捨てないでください。
英語を学ぶということは、外国語、ひいては外国文化について学ぶということでもあります。
外国語をやるとは、異文化に慣れること
それを考えると、知識の多寡は大きくものをいいます。
ハリー・ポッターの物語は、世界中の多くの子どもたちを独特の世界観に引き込みました。
ハリーポッターを読んだ人なら、別の作品であっても、イギリスの寮生活が登場するようなものに、抵抗を感じることが少なくなると思います。
まず中学レベル
中学1年生で扱う英語は、基本ともいえるものです。
数百語知っていたとしても、take, get, haveなどの基本動詞+アルファなので、英文をなす最低限のパーツです。
日本語で書くときに小学一年生の漢字だけ使う、ぐらい、表せることに限度があります。
英会話をやるのはなんのため?
英会話をやりたい、と思われるみなさんが、どのレベルまで英語を覚える必要があるでしょうか?
中学レベルの語彙から、大人としてやりたいことが表せるまで、みなさんの語彙まで伸ばしていく必要があります。
旅行先でガイドさんがいなくてもこういうことがやりたい。
お土産屋さんで交渉したい。
乗り物を予約したい。
趣味についてディスカッションしたい。
仕事の相手に電話をかける必要がある。
なんにせよコアとなるのが単語
なにをやるかによって、基本の語彙にプラスして覚えることが変わってきます。
それでも、大人が英語を話そうとするなら、一般的な英単語は身に着けていただきたいものです。
大学受験英語の基本はまずコアとなる2000語から、とも言いますから、それくらいが大人の世界に入るのに必要な最低限の英単語でしょう。
好みにあうテキスト
売れている英単語テキストも収録語数が2000前後なので、2000語を目指して単語として取り組まれることです。
英単語テキストとは、DUOとかシステム英単語です。
これは好みに合う、見やすいものでいいと思います。
音声でチャンツという、歌のようなものを聞いて覚えるものもあります。
CDが付属しているものならそれを活用するのも手です。
アプリなどでチェックしていくこともできます。
単語帳の選び方
わたしなら、英語がしっかりとした字体で見やすいものが好きです。
速読速単よりはシス単が好きです。
DUOはコンパクトですが、やや文字が小さいのと、例文をコンパクトにしようとしているので、好みではありません。
どれもよくできていますので、取り組みやすいものならなんでもいいでしょう。
それから、英単語について、日本語の意味だけでなく、品詞の解説、発音、できれば派生語までついていると便利です。
たまに冠詞も複数も補足がなく、英単語につき一つの日本語だけついている、といった単語帳もありますが、それだけで、どうやって活用できるようになるか、正直わたしは懐疑的です。
メインの英語は大きくかいてあって、小さくても品詞、発音のついたものがいいと思います。
覚え方
覚えることに今更抵抗がある方もいると思いますが、日本語を読めるようになりたい、と言う人が、漢字を読みたくない、といったらどうでしょう?
漢字読めないと日本語よめないよ、と言いたくなりますよね。
単語の知識は日本語でいう漢字のようなものです。
できれば1日15分でもいいので、覚えるための時間をとってください。
すでに十分覚えているかたも、一通り思い出すために一覧性の高いテキストを見直されるといいでしょう。
時間をこまめにとる
これは暗記の王道です。
イラストが入っていると覚えやすい方は、そういうテキストを選ぶとよいでしょう。
音声が合う方は日英で読み上げたCDが合うでしょう。
英語を見て、日本語が言えればまずは合格として、100個覚えましょう。
それを復習しながら、300、500と積み上げてください。
1000、2000の単語知識は、基本500があってこそ、使えるものです。
そこか英単語学習のポイントです。
2000語覚えて
もし2000語覚えてもあなたの英語世界が変わらなかったら、教えてください。
大人として英語を使いたいなら、まず2000語。
そこに至らない限り、英語が得意になる感覚は得られないと思います。
おわりに
学問に王道なし。英語学習も例外ではありません。そして単語こそ、王道中の王道といえる分野です。
また、文法と並んで単語は英語の核です。
日本語より話せなくてもどかしいみなさんですから、大人としてわかる英語をそこまで増やしていきましょう。
ローマは一にして成らず。
元も子もない話ですね。それでも、意味のわからないものを目にしていても意味がありません。
意味がわかるものを増やす。
そこから始めましょう。
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